子ども部屋は可変性を持たせるという案

子ども部屋は使い方が変わる部屋

子ども部屋って時期によって使い方が大きく変わるもんです。

0歳~7歳くらい:普段の生活も寝るのも親と一緒なので、ほぼ使わない。

7歳~10歳くらい:小学校に入るとぼちぼち使われるようになりますが、一人で寝たり勉強したりとまでは使われない傾向です。(ご家庭によりますが)

10歳~18歳くらい:ようやく子ども部屋を子ども部屋として使うようになります。勉強はリビングでするという子も最近は多いですが、寝たり・片付けしたりと自立にむけた生活空間としてやっとフルに使われるようになります。

18歳~:大学に行ったり、就職したりと、そもそも自立して家を出るケースも多いので、子ども部屋が物置状態になっているというのもよくある話ですよね。

 

てことは10年しか?

というように、『子ども部屋の使い方は変わる』というわけですが、極端なことを言うと

10歳~18歳くらいの約10年しかまともに使わないという見方もできますね。

家を建てて50年暮らすとしてそのうち10年しかまともに使わないのであれば、その他の40年は物置になってしまう?というのではもったいない話でもあります。

だとしたら可変性を持たせてみる案も最近よくあるんです。

 

2部屋を1部屋にしておく

そのために「子ども部屋2部屋を最初は合体して一つの大きな部屋にしておく」という間取りです。

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このように最初は9帖の大きな部屋にしておいて、子どもの成長にあわせて間仕切り壁をして4.5帖×2部屋にするという案ですね。

窓はもちろんのことコンセントや照明も、後でドアと壁を作れるような前提で配置しています。

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ただ、こうすることによるメリットとデメリットももちろんあるのでまとめてみますね。

 

メリット

・子どもが小さい頃は家族みんなでこの大きな部屋で寝ることができる。

・子どもの成長、自立にあわせて最適なスペースを作りやすい。

・小さい頃は一人で部屋ですごすよりも兄弟(姉妹)二人で部屋ですごす方が仲が良くなるとか。

・子どもがまだいないご家庭だと、将来子どもが一人の場合、子ども2部屋で新築しているとそのうち1部屋は無駄になることがあるのでそれを避けられる。(その場合主寝室と子ども部屋をシャッフルしてもいい)

・子どもが巣立った後、また広い部屋に戻して別の使い方に変えることもできる

など・・・

 

デメリット

・リフォーム時に費用がかかるし、住みながらなのでなにかとめんどくさい。(新築だとお金はかからない)

・兄弟(姉妹)の年齢差がある時は、上の子と下の子の一人部屋が欲しくなる時期に差があるので、部屋を区切る時期に迷う。

・兄妹、姉弟というように異性の場合は、どうせ必ず区切るから最初から区切っておいたほうがいいという意見。

・子どもがまだいない場合は、将来子どもが一人の場合、子ども2部屋で新築しているとそのうち1部屋は物置か書斎にできる。(だから一部屋にしているとデメリットになる)

など・・・

 

最後に

ということで、メリットとデメリットをあげましたが、間取りの設計は「これが正解!!!」とは言い切れないことばかり。

プロのぼくだってアドバイスはしますが絶対にこうしたほうがいい!だなんて言えませんからね~。

 

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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。