木造住宅に免震って必要なんでしょうか?
こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。
先日からニュースになっている「東洋ゴム免震データ改ざんの問題」はご存知ですか?
東洋ゴムの子会社、東洋ゴム化工品が2004年7月から2015年2月に製造・出荷した免震ゴム(高減衰ゴム)について、計55棟・2052基が、国土交通省の認定する性能評価基準を満たしていない”不適合な製品”だったことが判明した。取得した大臣認定のうち3製品は、技術的根拠がないのに認定を取得するため、”データを改ざん”した書類を国交省に提出していたという悪質さだ。後者については、自主的に認定の取り下げを申請し、国交省から取り消された。(東洋経済オンラインより)
ようするに性能に問題がある恐れがある免震ゴムが世に出回ってしまっている・・・という問題です。詳しいことは報道からしか分からないのでややこしいことは置いておいて、免震について一度一緒に考えてみましょう。(かんたんに説明するために制震については説明をはぶきます。)
免震ってなに?
そもそも免震ってなんでしょうか?
↑これがいわゆる免震装置(免震ゴム)です
免震(免震装置)とは、地震の力を吸収して、揺れを建物に伝えないようにしてくれる装置のことをいいます。
・・・で?って感じですよね~。笑
免震と耐震の違い
耐震って聞いたことありませんか?かんたんにいうと耐震とは建物が倒壊しないようにすることで、免震は建物の揺れを少なくするということ。
建築基準法で担保されているのは耐震で、免震は+αの性能といったところでしょうか。
・・・で?って感じですか?まだ。笑
プロ野球選手で例えると
いっそのこと1987年の巨人で例えましょう。(いきなり!)
耐震は中畑で、免震は篠塚といったイメージです。かたくいくか、やわらかくいくかといったイメージです。分かる人は分かるはずです。分からない人はこのたとえは無視してください。笑
免震のなにがいい?
話はそれましたが(汗)・・・免震のなにがいいかというと、揺れが少なくなるので家具(固定していない)が倒れてくることなどが防ぎやすいということ。
大きな地震が起きて、タンスの下敷きになってしまう恐れが減るっていうイメージでしょうか。あとは高層の建物の場合は、自信で大きく揺れやすいので特に効果を発揮して、揺れを低減してくれるところとかですかね~。
木造住宅に免震っているの?
鉄筋コンクリート造の公共施設やマンションでは免震装置が出回っていますが、一般的な大きさの木造2階建住宅の場合、免震装置をつけたほうがいいかどうか?を考えてみましょう。ぼくの結論は・・・
予算が十分ある、免震に特に興味があるという場合以外は、免震にしなくてもいいと思います。
理由としては・・・
・免震じゃなきゃ建物が倒壊するということはない
・費用がかなりかかる
・木造2階建住宅で免震を採用しているケースは稀(実績が少ない)
だからです。ぼくの意見は。
やっぱり大事なのは…
やっぱり大事なのは、まずはちゃんとした耐震設計をして、適切な施工をすることが一番大事だと思っています。とにかくこれが基本です。
ただ、今後は技術革新がますます進んでいき、手の届く予算の範囲でこのような技術や、もっと良いものが普及していくんだろうな~とは思います。しかし家にかかるコストってどんどん上がっていきそうですね。笑
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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。