台風の強風に耐えられる構造設計のかんた~んな説明

台風がすごいですね。

被害が広がらないよう願いながらとりあえず会社で社員交代で待機しています。
福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和(twitter@23_submarine)です。今日もよろしくお願いします。
今日は台風の風に耐えるための設計について。
ぼくは構造設計(もちろん耐風設計も含んでいます)を熊谷組で2年半ほど経験していましたので、その知識を元にして今回の台風における耐風設計のポイントを書いてみましょう。
かんた~~んに伝えるためにイメージでざくっと書きますので、あくまでイメージで捉えてくださいね。(建築基準法レベルです。)
台風の情報を見ていますと、
最大風速 30m/s
最大瞬間風速 45m/s

などということをよく聞くと思います。
最大風速というのは、10分間の平均風速の中で最も大きな数値。
最大瞬間風速というのは、一瞬の最も大きな数値。
といったイメージでしょうか。ということで、大きな台風が来ると、それだけの風速があるということです。
ところで、建物を設計する場合、風の力でも耐えうるかどうかは検討するわけですね。そこで、地域によって変わりますが、設計するときに基準にする風速(=基準風速)があるんです。
※基準風速というのは、その地方の過去の最大風速や被害を考慮して、30~46m/sの範囲で決まっているんですね。
福井県では、32m/s
お隣の石川県では、30m/s
ということです。
あれれ?
先ほど、書きました、
最大風速 30m/s
最大瞬間風速 45m/s
とあるけど、大丈夫???
・・・と心配になる方もいるでしょう。
あ、いませんか?汗
ま、いないのであっても、それでは話が進みませんので、それは置いておいて話を進めましょう。
無駄に脱線しましたが・・・
最大瞬間風速のほうが、基準風速(設計で基準にする風速)よりも大きい場合があるということです。
しかし、ご安心ください。
その建物がたつ地域により数値が補正され、安全率を考慮して設計されているからです。
よく分からないかもしれませんが、建物そのものは、大きな台風が来ても倒壊するということまでにはならない設計になっています。
つまり、建物自体は大丈夫なんです。構造設計というのは、建物自体が、地震や台風においても倒壊しないような設計をしているんですね。
(※竜巻レベルの風力は考慮していません・・・。)
しかし、逆に言いますと、
瓦が飛んだ、トタン屋根が飛んだ、樋が外れた
などという被害があると思いますが、
そこまでは一般的には設計していないのです。。。
そこからは基準に沿った正しい施工と、その基準を決めるのは、瓦とか屋根などの製品メーカーの設計に頼っていて、個別にそこまで設計することはほぼしないわけです。
だからまずい施工をしてある瓦などは飛んでいってしまったり、古いトタン屋根の接合部が劣化していて飛んでいってしまう・・・
ということになるんですね~~。
なにが言いたいのが良く分からなくなってきましたが、まとめますと
台風が来ても家自体はたいがい大丈夫ですが、外装(屋根とか外壁)が大丈夫とは限りません。正しい施工と適切なメンテナンスが必要なんです。
あなたのご自宅や会社は大丈夫ですか?
もし風の被害にあった場合、火災保険が適用される場合がありますので、そこらへんご注意くださいね。
このブログを書いているうちに、ここ敦賀市からは台風が過ぎましたが、関東地方などこれからのところもあると思います。お気をつけください。
PS
昨日の大和田常務のことを今日書きたかったのですが、不謹慎だと思い、やめました。笑
写真だけでもどうぞ・・・。

ぺいっ!!!
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株式会社あめりか屋(木造住宅の新築・リフォーム、店舗・事務所の新築・リフォーム)
福井県敦賀市長沢13-13-1
3代目一級建築士
失敗しない家づくりのアドバイザー
篠原 秀和(しのはら ひでかず)
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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。