人気の南面道路の土地を買ってはいけない理由

南面道路が人気とされています

人気の土地というと、一般的にはエリアや広さなどもありますが全国共通して言われることが・・・

人気の土地=南面道路の土地

です。

26832240_s

南面道路の土地というのは、土地の南側に道路が接しているという意味です。

なぜ人気か?というと、日当たりがいいから。

道路に家は建たないので、当然土地の日当たりは良くなります。

 

土地が高くて即決しなければいけない

そして人気の土地ということは需要が高く、価格は同じ場所の日当たりが良くない土地に比べると高く設定されています。

また、競争相手も多いため、じっくり検討する時間もない場合が多いです。

ですので、南面道路の土地は価格が高くて即決しなければいけないというデメリットがあるんですね。

しかも・・・肝心の家にもマイナスの影響があったりもします。

 

①窓が役割を果たしていない

一番日当たりの条件がいい南面の大きな窓をつくったにもかかわらず・・・外(道路)からの視線が気になるからとカーテンをしめっぱなしの状態になり、せっかくの日当たりもだいなしに・・・。

28868091_s

そして「カーテンが開けられない家=窓が開けられない家」となるため、窓の役目はなんだったのか・・・という感じになってきてしまいます。

 

②結局は使われないウッドデッキに

リビング南の大きな窓の外側に設置した憧れのウッドデッキ。

でも窓と同じく道路から丸見えのため、最初は使ったものの結局は使われないウッドデッキになってしまったというのはありえる話。

22357671_s

こういうイメージで使いたいけど、通行人から丸見えっていうのはちょっと・・・となりがちです。(人によりますが)

 

③洗濯物が丸見え

2階の南面にサンルームやベランダを設置した場合、洗濯物が丸見えに。

外観的・防犯的に悪くなるので決してオススメはできないですし、サンルームだとガラス越しに洗濯物がうつってしまいます。

(家の中に部屋として物干し室・物干しスペースを設ける場合は問題ありませんので、サンルームは少数派となっていますが。)

 

④カーポートを見つめるリビング

土地の広さが限定されている場合、リビングの大きな窓のすぐ前がカーポートということもあり得ます。

カーポートを見つめるリビングというのも理想とは違うのではないでしょうか。

もうひとつ悪影響としては、カーポートの屋根が窓より南面にくるため窓に影ができてしまう・・・という実に日当たりの悪いリビングになってしまう可能性すらあるわけです。

 

外構や家も高くなりやすい

それらの心配する要素を考えていくと、土地の広さも大きくしたいですし、家の間取りも大きくして解決することになるかもしれません。はたまた目隠しフェンスを設置したり庭木を増やしたくもなります。

となるとそもそも坪単価が高い土地なのに、外構や家も高くなりやすい傾向があるというわけです。

ですので、南面道路の土地を購入すると予算が心配になったりもするんです。

 

かんたんに判断してしまわないように・・・

以上のことから日当たりが良い土地は、一見最も良さそうに感じるけれど蓋を開けてみると・・・土地代も庭代も高くついてしまったり、よくある間取りをあてはめると暮らしにくい家になったりもします。

ですので、南面道路の土地は日当たりが良いから南面道路を購入したい!と盲信してしまわないようにだけしてもらえたらなぁ~と。

 

追伸

ちなみに・・・南面道路が絶対にダメだというわけではありません。ちゃんと対策を練った設計をすればさきほどのデメリットは解消できますので。

また逆に、南面道路の土地がバッチリ決まるおうちもありますよ。

mini_20210624_0006

こういったカバードポーチがあるアメリカンデザインは特にそうですね。

こういうおうちであれば南面道路のほうが良いですね!

 

relaciones_bn2

sn_bn

67193FE9-9F41-446D-A1F5-19F66DB7762A

OnlineShop

LINE480px

siryouseikyu

~今日の体重=90.4㎏(+0.2)~


篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。