「頭金なし」VS「5年間ためた頭金あり」をシュミレーションしてみた

頭金はどうします?

これから(数年後でも)家を建てようかな~っていうみなさんは、頭金はどうしますか?

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昔と違って今なら頭金0円でも借りれる住宅ローンもたくさんありますので、頭金0円で住宅ローンを借り入れしようとしている方も多いです。

金利がここまで低い時代なので頭金がなくても大丈夫なんですけど、当然ながら高い買い物をするので頭金ってあれば利息は下がるのでそりゃあったほうがいいですよね。

 

じゃあ5年頭金を貯めようかね!

という話を聞くと「じゃあ頭金をがんばって5年貯めようかね!」とお思いになられる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、「そんな頭金貯めずに今すぐ住宅ローンを借りたほうがいいよ!」という意見の方もおられることでしょう。

では、どちらが正解なのでしょうか。

かんた~~んにシュミレーションしてみます。

 

「頭金なし」VS「5年間ためた頭金あり」

家と土地の合計が4000万円だとします。5年間貯める頭金は年に60万円として300万円とします。

「頭金なし」は4000万円の住宅ローン。「5年間ためた頭金あり」は3700万円の住宅ローンですね。

(全期間固定の金利1.0%、35年返済としてかんたんな概算です)

頭金なしの4000万円の住宅ローンは、毎月112,920円で35年47,426,400円となりました。

5年間ためた頭金ありの3700万円の住宅ローンは、毎月104,451円で35年43,869,420円となります。

その差額は-3,556,980円となりまして、頭金ありの方が約350万円も得したという結果になりました。

 

家賃を払っている場合は・・・

しかしその5年間頭金を貯めている時に、家賃を払っている場合はどうでしょうか?

例えば月8万円の家賃だとしたら、5年間で単純計算480万円はらっているということに。

これを先ほどの計算に組み込むとするならば、350万円が消えてしまい130万円も損をしたという結果に転じてしまいます。

 

もしも金利が上昇した場合は・・・

自分たちは社宅だしそんなに家賃が発生しないから大丈夫だよ!などと、5年間頭金を貯めている時に、今度はもしも金利が0.3%あがっていたとしたらどうでしょうか?

毎月109,705円で35年46,076,100円となります。

頭金なしで4000万円借りた場合は毎月112,920円で35年47,426,400円でしたので、約135万円を得をしたという結果に。

(さらには、もしも0.5%あがっていたら35年47,583,480円となるため、頭金なしで借りた場合と一緒になってしまいました)

 

他にも・・・

他にも住宅ローン減税があって、住宅ローンの借り入れ額に応じて減税処置があるため、多く借りていたほうが基本的には減税されます。

また、頭金よりも繰り上げ返済を計画的にしたほうがいいというデータが出る場合もあります。

さらには、年齢が比較的重ねている方の場合は、5年後だと借り入れ希望額が借りられない・・・ということも可能性としてはありえます。(年齢が若く、年収もまだこれから上がるという場合は逆ですが)

 

最後に

ということが一般的に言われているため、頭金を5年貯めるよりも頭金0円で住宅ローンを借りる方が多いのが現状です。

ただ、どちらが絶対に正しいと言い切れるものではありません。

家族の状況や思いやお仕事の都合やいろんなことを考えた上で、家を建てるタイミングは決めたほうがよくって、お金の損得だけで家を建てるのは避けた方がいいというのがぼくの結論です。

焦らず、でも遅れ過ぎないように、決断はしっかりできるようにしていきましょうね~!

 

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~今日の体重=92.0㎏(‐0.2)~


篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。