設置するご家庭が減ってる勝手口ですが、本当にいらないですか？
設置して当たり前だった勝手口
ひと昔前は一戸建ての家には設置されていて当たり前だった勝手口。
キッチンの横にこうして勝手口というものはついていて当たり前でした。
しかし最近では勝手口のないおうちが圧倒的に増えてきています。
（ここ2年でうちが建てさせていただいたおうちでも勝手口は10％台の採用率でした。）
無きゃならないものではないから
なぜ勝手口をつけない人が増えているのか？というと、勝手口って絶対になきゃならないもんではないから。
なんせマンションでは勝手口は無いのが一般的ですし、法律で必要とされているもんでもないですので。
昔はトイレが外だったりしてお勝手という言葉があるように玄関と別に出入りできたほうが動線が良かったから勝手口はあって当たり前だったのですが、今はそうではありません。
みんなつけないならうちもいらないか・・・
そんな話を聞くと、みんな勝手口つけないならうちもいらないか・・・って思う方も多いかもしれませんね。
でも、いいんでしょうか？
本当に勝手口をつけなくてもいいのでしょうか？
ということでウザめの質問をしたからには、勝手口のメリットとデメリットをまとめますので、参考にしてくださいね～。
勝手口のメリット
・ゴミ出ししやすい（勝手口を出たところにゴミストッカーなど置く場合は特に）
・外干ししやすい（設置場所によりますが）
・勝手口からも出入りできる（庭へのアクセスなど向上する）
・勝手口が無いと火事の際逃げられない（心配しすぎな気もしますがこういうご意見も過去にありました）
・光が入る、窓を開けて換気しやすい
・実家が勝手口があって使うのに慣れているから
など
勝手口のデメリット
・ゴミ出しは勝手口から出さずに玄関から出す（動線的に勝手口からだと遠くなる）
・家に帰ってきたら玄関から入るので勝手口からは入ることはまずない
・勝手口からの出入りが日常的だと靴・サンダルを置いておかないといけない（雑然とする、掃除大変）
・採光や換気だけなら他の窓で十分。窓の方が安価だし、窓の方が断熱的により有利
・そもそも換気は窓を開けてではなく、換気システムで換気することが大切
・勝手口じゃなくした分、収納スペースにもできる
・キッチンに立っている影が外から見える可能性がある（ロールスクリーンが欲しくなる可能性）
・外観デザイン的に勝手口ドアはかっこよくない
など
最後に
ということで、現在ではそのデメリットに納得する人が多いって感じで、勝手口が減少傾向にあるというわけです。
みなさんとは違って勝手口をつける・・・というのであれば、勝手口をぜひ有効活用して欲しいので、事前にゴミ出しをどうするか？外との出入りをどうしたいのか？などを間取り検討時点からあらかじめ考えておきましょうね～。
～今日の体重＝92.0㎏(‐0.2)～
篠原秀和（シノハラヒデカズ）ニックネームはシノハラ（カタカナで。笑）
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS（Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok）では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。
