家はコンパクトなほうがいいと思えたらうまくいきやすい

家はコンパクトなほうがいい

家を建てるにあたって、建て坪（1階と2階の合計した床面積）をどれくらいにするか？という話題が出ることがあります。オープンハウスとかで多くの方から「この家の建て坪ってどれくらいですか？」と聞かれますしね。

『建て坪が大きければ大きいほど、家が大きいのでゆったりするしいいよね～』

『なんとなく小さな家って恥ずかしいような気も・・・』

というイメージをみなさん持たれているようですが、ぼくの結論としては

「家の建て坪って40坪は大きすぎるかもしれません（家族構成によりますが）」

ということで、かんたんに言うと

「なるべくコンパクトな大きさ（30坪以下、もしくは30坪強）がいい」

と思っています。

 

昔は大きな家が多かったが・・・

そもそも家の大きさって地域性があるので、東京と福井の平均の家の大きさは当然違うわけですが、少し前まで福井県の家の大きさの平均は44坪とも言われてました。

ただ、現在、新築している家で44坪の家となるとかなり大きい家になります。

2世帯同居というご家庭が減ってきているというのもあるけど、夫婦＋子供二人だと30坪前半の家が大半で、最近では30坪未満もかなり増えてきています。

では、なぜ昔は40坪以上の大きな家が普通だったのに、今は小さな家が多くなってきているのでしょうか？

 

昔よりもお金がかかるから

一番大きな理由は、最近の家は昔よりもお金がかかるからです。

昔と今の家では「家」と一言で言ってもかなり違います。性能や構造も向上しているので使う材料も違うし、キッチンやお風呂だって高性能化しています。

とにかく昔の価格では家は建てられないという理由もあり、今は昔よりは小さくなっている傾向があるということが考えられるんですね～。

 

コンパクトな家のメリット

これって実はいいことだな～とぼくは思っています。

なぜかというと、コンパクトな家にはメリットがたくさんあるので。

①建築費が安く済む

②土地に余裕が出るから、庭が広くとれる（≒無駄に大きすぎる土地を買わなくて済む）

③50坪程度の土地でよくなるので、よい環境の立地を選びやすい

④光熱費が抑えられる

⑤固定資産税が抑えられる

⑥掃除する量が減る

⑦こだわった仕上げ材など材料を使ってカッコよくできる

⑧家が安くなった分でいい家具を買えたり、旅行に行けたり、貯蓄できる

⑨家族の気配を感じられる

⑩子供の自立後は家って小さければ小さいほど楽

⑪メンテナンス費用（外壁リフォームなど施工面積が小さいなど）が抑えられる

というように、こんなにもたくさんのメリットがあげられるわけです。

 

デメリットを無くすために

でもデメリットとしては「狭い」ってなってしまうこと。

もちろん狭いリビングは嫌だし、収納がアパートみたいに少ないのも嫌ですからね～。

だからこそ、広く感じるようなリビングにするために、視線の抜けとか外と中をつなげるとか、線を細くするとか、高さをそろえたりするとか、細かいところで工夫するといいですし、

収納もあればあっただけ眠る物が多くなるので、とにかく使いやすいように工夫することが大事です。立体的に使いやすくしたり、細かいものを収める収納ができるようになったり。

そして、無駄な空間を無くす（長すぎる廊下や広すぎる玄関などを減らす）ことも小さくなるコツですね。

 

「コンパクトな家＝良いことだ」

コンパクトな家をおススメしているブログですが、もちろんご家庭のそれぞれの状況にあわせればいいことですし、建て坪の大きな家をこれまでたくさん建てさせていただいてますし、これからも建てていくでしょう。

ここで、一番言いたいのは「小さい家＝ダメだ！」というイメージを持ってる方が多いんですけど、実は「小さい家＝良いことだ」というくらいに思ってもらいたいということ。

そうするとグッと家づくりの選択肢も広がるし、『楽（らく）』になれますからね。

 

最後に

そもそもですが、大事なのは予算を安心できる範囲（安心できる住宅ローン）内に収めて、その中で豊かな暮らしを実現するってことですからね。

どうあることが幸せな暮らしになるのか？を一緒に考えて家づくりしていきましょうね！

※写真と本文は関係ありません

 

～今日の体重＝92.0㎏(‐0.2)～