住宅ローンの借入可能額は4200万円という試算が出ましたが
東海林さんは住宅ローンを借ります
家づくりをこれからはじめる東海林さん(27歳)のお話です。
(東海林さんという方に出会ったことがないので、匿名のお名前を東海林さんと設定しました。笑)
※フリー画像のモデルさんです。笑
東海林さんは年収(額面)450万円(ご主人:月収30万円+ボーナス45万円×2回。奥さん:専業主婦)ですが、家を建てるにあたりフラット35で住宅ローンを借りることにしました。
最大4200万円借りられる?
そんな東海林さんは某ハウスメーカーで「自分はいくら借りられるのか?」を聞いてみたところ、営業マンの方から「約4200万円(35年固定ボーナス払いなし、元利均等、金利1.5%)までは借りられれますよ。」と答えてもらったそうです。
※年齢、他にカーローンを組んでいる、職業などの条件で変わりますので、そういう試算が出る場合もあるってくらいにしておいてくださいね。
東海林さんは「いや~こんなに住宅ローンを借りられるだなんて、よかった!よかった!」と言ってましたがどうなんでしょうか。
毎月13万円の住宅ローンになるけど
ちなみにフラット35の借入可能額は
年収(額面)400万円未満の方であれば、返済額の割合は30%以下まで。
年収(額面)400万円以上の方であれば、返済額の割合は35%以下まで。
と決まっています。
ですので、東海林さんの場合は
年間返済額は・・・450万円 × 35% = 157.5万円/年
それを月で割ると・・・157.5万円 ÷ 12ヶ月 = 131,250円/月となりますね。
つまり毎月13万円の返済の住宅ローンが組めるということになります。
※この13万円を、35年固定、ボーナス払いなし、元利均等、金利1.5%という条件でローンの総額をざっと計算したら4200万円になったというわけですね。
安心して返せる額の目安は月9.3万円?
てか、そもそも年収450万円のご家庭で毎月13万円の住宅ローンの返済ってなかなか厳しいですよね!
だからと言ってボーナス返済もあてこむのはなるべく避けたいところ・・・。
やっぱりいくら借りれるか?というよりも、いくらなら毎月安心して返済していけるか?をちゃんと考えるところから始めたほうがいいわけです。
では目安として毎月の返済額が、月収(ボーナスも含めた額面の年収を12で割った数字)の25%以内におさえたほうがいいと言われることもあります。
それで計算すると毎月9.3万円になります。
東海林さんは「じゃあ、うちは今の家賃が8万円だから一万円足して毎月9万円くらいなら・・・」となりました。
安心できるかどうかはご家族それぞれ
でも、この毎月の返済額で安心して返済していけるのかどうか?は東海林さん次第です。(ある程度の支出の見直し、それなりの節約はあったほうがいいかもしれませんが)
もし、昇給するのは間違いない、お子さんの人数が変わらない、奥さまが半年後には働きだす・・・でしたら、ぜんぜん大丈夫かもしれません。
しかし、転職を考えている、お子さんの人数が増える、奥さまはずーっと専業主婦・・・だとしたら、毎月9万円でも厳しくなるかもしれません。
かもしれないというのは、ご家族それぞれによってぜんぜん違いますので。
家さえ買えばいいわけじゃない
家を買ったばかりに、いろいろと我慢・耐えなきゃいけないというのは違います。
ある程度の節約というのは必要かもしれませんが、子どもに東京にある私立大学に進学させたい、老後の安心も確保したい、旅行にも行きたい・・・そんな未来への思いがあってこその「家を買う」ということなんです。
家さえ買えばいいってわけではないですもんね。
家が人生の全てではないですから。
×マークを出す東海林さん。笑
最後に
あめりか屋では、今の家賃との比較で住宅ローンを借りるんじゃなくて、もっと理論的に「家を買う時に一度、人生全体の収入と支出をシミュレーションする」ということをご案内しています。(する・しないはお客さまのご判断にお任せしてます)
今後どれくらいのお金が、何にかかって、いつごろ必要になるのか?そんな今後のことを机上で想定してみるというシュミレーションですね。
これは単なるシミュレーションですから、未来が赤字になろうが黒字になろうが、対策できるので大丈夫って話になるんです。
時間と手間はかかりますが、やってみて損はないですよ~。
~今日の体重=92.2(+0.2)~
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。