動線をよくするか?収納を増やすか?コストダウンするか?の選択肢
動線のいい間取り
家づくりを計画し始めるとこんな言葉を見たり聞いたりするかもしれません。
『動線』(どうせん)
家の間取りを設計するのによく「動線のいい間取り」「家事楽動線」「動線がスムーズになる」などという言葉が使われますので。
普段は、動線について意識して暮らしてないでしょうが、家づくりを始めると急に考え出したりするもんですよね。笑
よく言われる動線の話
そんな動線についてですが、よく言われるのがこれらの動線があげられます。
「キッチンは娘と一緒に料理できるようにアイランドキッチンにしてぐるっと回れるようにしたい」
「朝シャワーをあびるお父さんがいるので、脱衣室と洗面室をわけたい」
「洗った洗濯物は重いのでなるべく運ばずに干したい」
「収納を通り抜けるようにして家族みんなが使いやすいようにしたい」
「シューズクロークをつくって、来客と家族の動線を分けたい」
など。
動線のいい間取り例
そんな動線のいい間取りですが、事例をひとつあげてみますね。
赤い線で動線を書いてみましたが、アイランドキッチンでまわりをぐるっと動けますし、洗面脱衣室から物干し室へはすぐ行けますし、通り抜けだってできますね。
これもいわゆるひとつの「動線がいい」間取りになるかな~っと。(感じ方はひとそれぞれですが)
収納が減る
しかし動線がいい反面こんなデメリットがあります。
それは収納スペースを削ってしまっているということ。
例えばこの黄色で囲ったスペース。
動線にせずに行き止まりにすれば、収納スペース(キッチン側のパントリーや物干し室側の収納)とすることができます。
収納を削ってできた動線かもしれない・・・そんな側面も考える必要がありますね。
コストが増える
動線のせいでコストが増えている要因になるかもしれません。
例えばこの緑色で囲ったスペース。
ぐるっとまわれる動線にせずに、思い切ってこの分の面積を削ればコストダウンになります。
そもそもアパートだと動線も短い
そしてそもそもですが、アパートだと間取りもコンパクトになっていて、面積も小さめ。
ということは必然的に「動線も短い」ということも言えるわけです。
しかも2階建てのアパートって少数派なので、平面移動がメインとなるので、これまた必然的に動線がよくなりやすいんですね。
つまり、これからせっかく建てる家の動線をよくしようとするあまりに、家が大きくなってしまい・・・歩く距離も伸びて・・・さらにはコストもあがって・・・ということにならないように気をつけましょうね~~!!!
最後に
ということで、動線のいい間取りにはぜひしてもらいたいんですけど、やはりメリット・デメリットは何事にもあるということ。
その両面を知ってもらいたいので、動線をよくした場合のデメリットになる可能性を敢えてあげてみました~。(動線をよくすることがダメだというわけではありませんからね。笑)
やはりメリットデメリットの捉え方も、家族の人数や生活時間帯や考え方によりそれぞれですので、どんな動線を優先したいのか?をバランスよく考えて、自分たちにとって一番いい間取りを実現していきましょうね~。
え~、最後にお知らせです。
今日(8月18日(火))19:00~19:30にてあめりか屋公式アカウントでインスタライブをします。ぜひ見てくださいね~!!!
ってこの人が言ってます。笑
~今日の体重=88.5(-0.3)~
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。