ガルバリウム鋼板の外壁はメンテナンスフリーじゃないので、メンテ方法を書いてみた。

こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。

株式会社あめりか屋HP
ガルバリウム鋼板ってご存知ですか?
こんな金属の板なんですけど、かんた~~んにいうと
昔のトタン板のいいやつ
です。(かなりかんたんに言いました。笑)
このガルバリウム鋼板は屋根に使われることが多いのですが、ここ10年くらいは外壁にも多く使われてきたんですね。その使われるようになってきた理由としては大きくは2つあります。
まず一つ目は、デザイン上です。モダンなデザインにはいいですね。キリッとするというかシャープな印象というか。
これは、うちの施工した「直線美の家」です。
デザインなので、ねらいもあれば、好きか嫌いかは個人の趣向によりますけどね。
もう一つの理由が・・・
耐久性が高い!ということです。
耐久性という点で言えば、もちろん昔ながらのトタン板よりも格段に優れていますし、木板に塗装よりもいいです。一般的によく使われる窯業系サイディングよりも耐久性が優れていると言われることも(サイディングも良いものは良いですが)あります。
さらには、メンテナンスフリーだ!だなんて言う人もいらっしゃるかもしれませんが、それはん~どうでしょう~~。
「ん~どうでしょう~~」
(※あ、いま長嶋茂雄のモノマネをしながら書いてます。)
というわけで、ここでガルバリウム鋼板が外壁材として使われている写真をご覧ください。
むむっ!
屋根の下の陰になっているところに、ブツブツができてる?
アップにしてみましょう。
 
ズームイン!
ブツブツしたこれは・・・錆です。
 
あまり目立ちませんが、錆なんです。(今すぐ穴があくとかそんなことはありませんが)
 
むむっ!でも・・・
 
そもそも、一般的に金属は水に濡れたら錆が出るもんですよね~。
 
じゃあなぜ雨があまりかからないところに、錆が出ているのでしょうか?逆に雨があたる屋根や、雨があたる外壁はそんな錆など一切出ていません。
 
それはなぜか?・・・
 
 
塩分・酸を含んだ雨が降ったり、
 
海から近い(1~2キロくらいでも影響ある場合あり)場合の潮風が飛んで来たり、
 
道路にまく凍結防止材(敦賀のような寒むい地では道路に凍結防止として塩をまくことがあります)が、
 
まずは外壁に付いて、それが乾いて、塩分や酸だけ残り、しかも雨で洗い流されないので、残った成分が悪さをして、このように錆が出てしまうケースがあるんですね。(これはガルバリウム鋼板だけに限らず金属系のものは全てです。)
 
 
ということで、錆の予防としては・・・
 
外壁を水で洗い流してください。
 
ただし高圧洗浄はしないでくださいね。さら~っと水をかける程度で大丈夫ですから。あまり強くかけると天井に水が入ってしまうかもしれませんからね。年に数回でいいですし。
 
それがメンテナンスっていうことであれば、メンテナンスフリーではありませんよね。
 
最近発売しているものは、このガルバリウム鋼板も素地ではなくて、カラー塗膜をさらにかけているものが多いので、より錆びにくくはなっています。アルミの外壁もありますし、これはさらにいいですよね。高いけど。
 
ただ、長い目で見ますと、外壁を水で洗い流すというメンテナンスはしておいてもらったほうがいいですよね。(いつかは塗装するなりしなきゃいけないですけどね。)
 
他にもこういう鋼板はセメントのアルカリ性や、いろんな化学製品に反応してしまう傾向があります。太陽光の紫外線や、雨の水には強いけど、そのほかには弱さもあるってわけなんですね。
 
 
ということで、だいたいお分かりになりましたでしょうか?
 
ガルバリウム鋼板はデザイン上お好みでしたら、耐久性も高いし、使ってみるのはおススメですよ~。
 
 
 

篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。