越前瓦に補助金がでます【福井県 補助金 平成26年度】

こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。

株式会社あめりか屋HP→http://www.amerikaya-arc.com/
越前瓦ってご存知ですか?(↓これは鬼瓦です)
存在感がハンパないですね~。もはやここまでくると芸術ですね!(住宅でこれほどの鬼瓦をつけることはしませんが…。)
そんな越前瓦ですが、なんと生産量が10年前の6割減だそうなんです!!
その背景として、まず住宅の屋根材としてそもそも瓦を用いるのことが少なくなってきたこと。理由は瓦は重い&他の屋根材に比べてコスト高&デザイン的なことなどがあると言われています。
さらには、他の瓦(日本三大瓦=三州、石州、淡路)に比べて高いことも、越前瓦が減ってきた理由としてあるように思います。(うちでは瓦屋根でもコスト面から三州瓦を採用するのがほとんどです。)
しかしもちろん越前瓦のいいところもあります。耐水性に富み丈夫で滑りにくく、しかも寒さに強い特性があり、渋く深い色合いがあるところだそうです。江戸時代中期からつくられている福井県の伝統技術という側面も素晴らしいところでしょうね。
そんなことで苦戦中の越前瓦ですが、福井県は住宅新築・リフォームをする時に最大10万円までの補助金(H26年度)を用意しているそうです。また軽量化研究も推進していくということで、福井の伝統品である越前瓦を県は全面的なバックアップをするようです。
もしも今年、福井県で瓦屋根の住宅を建てる計画のある方は、越前瓦の採用を一度検討してみてはいかがでしょうか?
・・・
ということで、フツーは終わるんでしょうけど、ぼくはやっぱりそれだけには思いません。(ややこしーーー)
越前瓦の会社さんとしては、福井県が「地域の伝統品、伝統技術を守る」という観点で一緒に対策をしてくれるのはとてもありがたいことですし、大いに活用してもらって、越前瓦の発展と持続に活用してもらいたいとは思います。
そして売り上げ減の理由であげられるコスト面ですが、他の瓦との競合のためのコストダウンをする・・・というのはその努力もある程度は必要でしょうが、コストダウンだけでは越前瓦の発展と持続にはつながらないと思うんですよね。今後、毎年補助金がつくわけでもないでしょうし。
本当にいいものをつくっているのであれば、他より少し高くても買ってもらえるだけの価値があるはずなんです。高いものには高い理由がありますから。しかし、その高い理由がちゃんと知られているのでしょうか?高いだけの価値があることが知られているのでしょうか?それを知られていなければやはり選ばれにくいですよね。
だから「そもそも瓦屋根の良さ、そして越前瓦の良さ、価値を多くの人に伝える」ことが大事なんじゃないかなぁ~って思うんです。
福井県と一緒になりながら、というか全国の瓦の組合さんなど多くの人と協力しあえば、大きく言うと日本の瓦文化が発展することできるんじゃかなぁ~っと思いさえしてします。ここまで、瓦の会社さんには大変生意気なことを言ってますが、とにかく応援してます!越前瓦の認知度向上に少しでも寄与できればと。

篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。