徒然草でも「家の無駄なスペースっていいよね」と書いてある

こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋こだわりの注文住宅専門家篠原秀和です。

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濡れ縁

濡れ縁

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↑「山の家

この濡れ縁というのは縁側のことで、外壁の外にあって庇(軒)がかかっているけど、雨に濡れてしまうから濡れ縁といいます。

 

濡れ縁は一見、無駄なスペース?

この濡れ縁の使い方は決まっていません。

現代の住まいは機能的かつ目的がはっきりした間取りがほとんどです。機能的で効率のいい間取りというのが、流行っていますね。

無駄のないスペースというのが好まれるというか。

でも、この濡れ縁は機能的かつ目的がはっきりしたスペースではありません。一見、無駄なスペースではないか?と思われる方も少なくないかもしれません。

 

機能的で効率がいいだけではちょっとね

でも、家って機能的で効率が良ければいいってもんでもないと思うんですよね~。

「機能的で効率がよい、全ての部屋に明確な目的があって、あいまいなスペースがない」

そんな家って、注文住宅で自分好みのオーダーメイドでつくるのになんかもったいない気もしませんか?(建売住宅なんかはそこらへんのスペースはないものが多い)

濡れ縁は、外と中をゆるやかにつなぐ機能があり、天気のいい日なんかはゆったりと過ごせる気持ちのいい空間であり、さらには外観の見た目をよりよくするデザイン上の効果もあります。

一見、無駄なスペースが、暮らしをより豊かにしてくれるんです。

 

なんと徒然草にも書いてある

1330年頃(鎌倉時代)に書かれたと言われるあの「徒然草」(吉田兼好)にも、書かれています。

家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑きころ、わろき住居は、堪へ難き事なり。

深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し。細かなる物を見るに、遣戸(やりど)は、蔀(しとみ)の間よりも明し。天井の高きは、冬寒く、燈(ともしび)暗し。

造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。

赤字のところだけ現代語訳をすると・・・

「家のつくりは、無駄スペースを造るのは見るも面白く、よろずの用にもたってよいと、人々が評しあったことであった。」

と。

あの有名な吉田さんも「無駄なスペースっていいよね。」「だよね。」って言ってたってことです。

 

最後に

そんな古くから言われている無駄なスペース。

〇、×とか、損か、得かで全てをはからず、あいまいなところに心地よさが宿る。

そんな日本人的感性って素晴らしいですね。

この感性はなにも卑下することなく、堂々と世界にPRしていい精神性だと思うわけです。はい。

 

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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。