「とにかく収納はたくさん欲しい!」って本当にいいですか?

「とにかく収納はたくさん欲しい!」

いつも家の設計を始める時に、お客さまみなさんからヒアリングさせていただくのですが、こんなご要望が多いですね。

それは

「収納が多い家がいい!」

というご要望。

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人によっては「とにかく収納はたくさん欲しい!」という声もいただきます。

 

収納が少ないから家を建てたい

今、賃貸アパートや社宅など少々手狭なお住まいの場合は、特に最小限の収納スペースしかない場合も多く、

「収納ないからぜんぜん片付かない」

「子どもも成長するにつれて物が増えるけど収納少ないし」

と思われるのは当然のことで、それが動機の一つとなり家を建てることになるわけですからね。

 

収納たっぷりの家にしましょう

そんな悩みを持っていらっしゃることですし、じゃあ収納を多くしましょう!となるわけです。住宅会社も

「収納スペースたっぷりの間取りを提案します」

「ママが嬉しい収納大容量の家」

というような営業文句を言っちゃうわけですね。

ま、うちも収納たっぷりの家は建ててきましたし、これからも建てていきます。

しかし、収納が多い家はメリットがあるわけですが、もちろんデメリットもあるということはご存知でしょうか?

 

①収納が増えたら部屋が狭くなる

家というものは、土地の広さもあり、予算もあるわけで面積にはそれぞれ限りがあるわけです。

家の面積が30坪だとして、そのうち収納スペースが10坪あったら20坪しか生活空間にならないわけです。でも逆にそれが50坪の家だとしたら、収納スペースが10坪あっても40坪の生活空間が取れるから問題ないわけです。

でもみんながみんな50坪の家を建てられるわけじゃないですよね~。

少し大げさに・単純にお伝えしてますがそういうことなんです。(どういうこと?かな。笑)

 

②収納があればあるほど収納物が増える

収納があればあるほど収納物が増えます。

そして奥にあるものは眠ってしまい5年もさらには10年・20年と使わない、最悪、存在していたことさえも忘れている・・・そんなこともよくありますよね。

それって本当に必要なものなのでしょうか?

もちろん必要なものもあるでしょうが、もしかたら必要のないもののために大事な家のスペースを無駄に使ってしまっているかもしれません。

物が余っているこの時代、どう身軽に生きるか?も大事なんじゃないかな~と。

 

だから収納には工夫しましょう

それでも収納は欲しいもんです。かくいうぼくも欲しいです。たくさん欲しいです。笑

だったら、収納には工夫をしましょうってこと。

その工夫でまず大事なのが、

『奥行』

です。

ご存知ですか?収納するものによって奥行寸法が違うんですよ。

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布団=910mm

服=650mm

食器=450mm

本=300mm

※細かく言うともっといろいろあったりするんですけど、ここはかんたんにイメージ的に。

いろんな奥行の収納をあるていど適材適所に家のそれぞれに散らばらせる。

そんな工夫をするといいでしょうね~。

 

最後に

というように収納は作り手のぼくらの工夫も必要ですが、やっぱり一番大事なのは使い手のみなさんの収納の仕方。

いらないものは捨てる、整理する、細かく整理整頓する・・・

そんな暮らし方が大事ですねっ!

 

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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。