「根拠のない断熱フィルムが売れていた」というニュースを聞いて
こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。
打ち合わせの準備をしています。
さて、先日こんなニュースがありました。
断熱フィルムを窓ガラスに貼るだけで冷暖房効率が「最大40%向上する」などと、根拠がないまま広告表示したとして、消費者庁は27日、製造元の翠光トップライン(東京都台東区)とグループ会社ジェイトップライン(文京区)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。
対象の商品は「シーグフィルム」。翠光トップラインなどによると、特許を取得した技術を使っており、民間住宅のほか、国立国際子ども図書館(台東区)や東京地・高裁などの合同庁舎(千代田区)などの公共施設でも導入されている。
同庁によると、2社は2004年ごろから、ホームページ(HP)や施工代理店向けの資料で、「窓ガラスから入る熱を40~50%削減」「冷暖房効率が3~40%アップ」などと宣伝。翠光トップライン側は同庁の調査に計測データを示したが、効果の算出方法が不明で、合理的な根拠とは認められなかったという。
翠光トップラインはHP上で「シーグフィルムの断熱効果には絶対の自信がある」などと反論。複数の第三者機関で効果が実証されているとし、措置命令の取り消しや国家賠償請求訴訟を起こす方針を明らかにした。
(yahoo!ニュースより引用)
要約すると、根拠のない疑いのある商品がいろんな建物(官公庁でも)で使われていたとのこと。窓に透明のフィルムを貼るとかなりの断熱効果があるとうたっているようですが、ぼく的には単純にいくつか思いうかんだことがあります。
熱抵抗値×厚み
かんた~んにいうと熱への抵抗する数値(熱抵抗値)×厚みが基本です。それだけのすばらしい効果をだすためには、厚みが薄いということは相当の熱抵抗値が必要ってことです。フィルムはそもそも薄いという時点で、断熱に対して不利な条件からスタートしているわけです。つまり、それなりの効果をうたうには、それなりの根拠は絶対に必要になりますよね~。
断熱と遮熱は違う
そもそも断熱と遮熱は違います。
かんたんにいうと断熱は熱の移動を遮断するという意味で、遮熱は太陽光の熱を反射させるという意味です。もっとイメージ的にいうと、遮熱は夏の暑さを軽減し、断熱は冬の暖かさを逃がさないという感じです。(かんた~んに書いてますので、細かくはつっこまないでくださいね。笑)
その違いがそもそもあるのに、断熱と遮熱が同じだけ大幅な効果がでるというのはちょっと都合がよすぎるんじゃなないかなぁ~って思いました。
少し前まではそういう遮熱・断熱効果ともにあるという商品はありませんでしたが、最近はでてきています。うちは3Mさんの商品を使うことが多いですが。
世間の目が冷たくなる
この話題の会社さんの商品の真相はとうだったのかは正直分かりませんが、こんなニュースがでると、世間の目が冷たく(どの会社も嘘ばかりいってんじゃないの?)なってしまいますよね。傾向として…。
まじめに技術開発をしている人、お客さまのためにと親身になって考えている人にとって、非常に腹立たしいことなんです。
だから誰が言うか
だからビジネスにおいても、『誰が言うか?』が大事ですよね。信頼できる人間かどうか・・・ということ。
そんな信頼されるに値する人間になろうと努力し続けることがプロなんだから大事なんでしょうね。
そんな自分を常に向上させ続けたい。そう思ったわけです。がんばるぞ!いえす!
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます^^
blog⇒敦賀市の工務店で注文住宅の新築・リフォームするならあめりか屋篠原秀和のブログ
~今日の体重=81.3kg(+0.0)~
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。