防火扉(防火ドア)の定期点検義務化のニュースに思うこと
こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。
防火扉(防火ドア)ってご存じですか?
防火扉・防火ドアっていうのは、火事が起きた時に、炎が広がらないように扉を閉めて被害の拡大をくいとめる役割を持っているんですね。非常事態にしか発動されないってわけです。
2013年10月11におきた福岡市整形外科医院火災は、この防火扉が火災が起きても閉まるはずのものが閉まらなかったため、被害が拡大されたと言われているんですね。ある一定規模の施設(第三者が集まる施設)では防火扉の設置が義務づけされていたから、もちろん設置はしてはあったんだけど、点検は義務付けされていなかったんです。だからとりあえずそっとしておいたら、いざという時に動かなかったということがこの火災で言われているんですねぇ…。
国は「むむむっ!それではいかん!」ということで定期点検の義務化をする方向になったそうです。そんなニュースが今日ありました。
ここでいくつかぼくが考えることとしては・・・
・防火扉は消防法ではなく建築基準法で設置しているので、いままで行ってきた消防点検の点検項目には入っていないということ
ある一定の施設では、消防設備の定期点検が現在でもされています。これは義務ですので、ほとんどの施設が行っています。だから、防火扉も同じく点検されているでしょ?と思っている管理者の方がかなり多くいらっしゃいます。でも、防火扉は消防法ではなく建築基準法の管轄になるので、防火扉の動作点検までは行われていないケースがかなり多くあったんですねぇ。(防火扉の点検もやっていたと思っていても、実は消防法の定期検査ではやっていないってケースが多いってことです。)
法は縦割りですから、どうしてもこういうことが起こってしまうという悪い例ではないかとも思います。
・いつも法律はなにか問題があってから強化されるということ
問題があってから法の強化ということが多いですよね。前向きな、より良くなるような法の改正があればいいなぁ~って思うんですけど。問題や批判から対応するというケースが多いんでないかと・・・。
・なにごとにもお金がかかるということ
点検は無料ではありません。点検する項目が増えるということは、費用もかかります。法を強化するのはいいとしても、費用がかかって施設管理者の中にはそれがじわじわと負担が重くなるということもあるので、そこらへんの観点もおさえないといけませんね。
・普段の点検・練習が大事
施設が老朽化していればとくにですけど、普段から扉が動くような点検や練習が大事ですよね。人間も同じです。練習や日々できていないことが、本番や大事な場面でできるはずもないですよね。
ということで、防火扉の一件からいろいろと考えてみました。何事も勉強することが大事ですやね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!!(^^)
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。